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子どものころ、いつも飲んでいたのは麦茶。
大きなやかんにお湯をわかして、麦茶をざざっと入れ、ぐつぐつ
煮たたせていました。安いし、ほんのり甘いし、私も弟たちも好き
だったので、いつも麦茶だったのかな。でもきっと母さんも好きな
んだと思います。
最近、お湯を沸騰させたら火を止め、麦茶を入れたらそのまま、
5分くらいゆっくりと置くほうが、甘くておいしいことを発見。
今でも麦茶をのむ瞬間、小学校の帰り道や、夏休みの台所の風景
が頭をよぎるのです。
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『サバクでおちゃを』 木葉井悦子作 フレーベル館 1365円
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サバクのなかの小さなどくぼうに、おとこがひとりとらえられていました。
あるひのこと、1ぴきのサソリとおとこはからだをとりかえ、おとこはな
つかしい家族の暮らす村へとやってきます。
でもさそりになったおとおこがいくら家族に呼びかけても、みんな悲鳴を
あげて、逃げていくばかり。
その中で、たったひとりおことの妻は言うのです。「そのこえはまぎれも
なくわたしのおっと」そうしてふたりはサバクでお茶をのんだんですって。