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生まれてはじめて、パンを焼きました。
材料は、粉、水、塩、砂糖、イースト。たったこれだけ。
本には、いろいろ温度のこととか、細かく書いてあるけれど、
めんどうなのは、苦手なので、なるたけシンプルに。
昔から、家庭で作られてきたのだから、そんなに神経質になる
必要ないはず。私にだってできるはず。
そう信じて、混ぜる、こねる、ひたすらこねる、発酵させる、焼く。
そうすると、出来たのです。夢のようながっしりしたパンが。
そうして、冷ましておいたら、食べられたのです。うちのネコに。
まるで、『おだんごぱん』
本屋冥利につきます。
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『おだんごぱん』 ロシア民話 せたていじ訳 わきたかず絵
福音館書店 1155円
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むかし、むかし、ひとりのおじいさんが、なにかおいしいものを食べたくなりました。
そこで、おばあさんは、こなばこをごしごしかいて、こなを集め、おだんごぱんをこしらえました。
さて、おだんごぱん、ころん、ころころころがりだすと、おじいさんたちから、逃げ出します。
いろんな動物が、おだんごぱんを食べようとしますが、うまくころころ逃げていきます。
そうして、きつねに出会いますが・・・。
このくりかえし、軽快な歌、あっけない結末。わかりきっているのだけれど何度でも読みたくなる、これぞ民話の魔法です。