・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ふたりは、突然やってきます。
でも会わなかった時間なんて、一瞬でどこかに飛んでいってしまいます。
顔を会わせた途端、あいさつもそこそこに、話しだし、話しながら本棚を
熱心に見て、いろんな理由を言いながら、本を選びます。
にぎやか。
ふたりとも本が大好きだから、本を選んでいる姿をみているのが、
うれしくなります。
きっと、旅先のいろんな本屋に入って、こんな風にふたりに選ばれた
本たちが、本棚に並べられていくんだろうな。
その本たちは幸せだろうなと思うのです。
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『名前のない商店街』 友部正人 思潮社 1631円
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ギターを弾きながら、まっすぐな声で、言葉を歌う人。私の大好きな詩人。
友部さんの作り出す世界では、音楽と詩とが、ぴったりと寄り添っているように思います。
久しぶりに聴いた「ぼくは君を探しに来たんだ」は、
京都で聴くと、身にしみて、泣きそうになりました。