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メリーゴーランド京都店より・・・本を読む日々

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おおきなのはら

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 「お風呂にもぐるからみとって」
「ピアノひくからきいとって」
「ジャンプするから、じょうずっていって」
 いつだって、好きな人に見ていてほしかったということを、思い出しました。
見ているほうはというと、「はいはい、またなん」と少し迷惑そうだったような。
子どももおとなも、「好きなだれか」がいないと、調子でないものですね。

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『おおきなのはら』 ジョン・ラングスタッフ文 フョードル・ロジャンコフスキー絵
            さくまゆみこ訳 光村教育図書 1365円
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おおきなのはら_e0132895_1455214.jpg
 おおきなのはらに暮らす、動物の親子。
子どもの成長を見守るかあさん、のびやかに育つ子どもたち。
 「あなを ほってごらん」とかあさんがめ。
「あなを ほるから みててね」と子がめ。
 「まばたき してごらん」と、かあさんふくろう
「まばたき するから みててね」と子どもたち。
見開きの輝く太陽の黄色。ラストのページの夜ののはら。自然の隅々を言葉すくなく語り尽くした、隠れた名作。
 あたたかく、時にきびしいおおきなのはらは、母親そのもの。
by merry-kyoto | 2008-05-11 14:56
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