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家族でも、仲良しの友達でも、恋人でも、みんなそれぞれに
「自分だけ」の場所をもっているはずです。
机の下? 木の陰? それとも、お父さんやお母さんの腕の中?
そこにいるときは、そっとしておいてほしいときだったり、
わくわくする秘密があるときだったり。
そんなときは、ノックなどせず、どうぞおしずかに。
お茶でも飲んで、彼や彼女が出てくるのを待ちましょう。
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『あなただけのちいさないえ』 ベアトリス・シェンク・レーニエ文
アイリーン・ハース絵 童話館出版 1365円
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ひとは だれでも、
そのひとだけの ちいさないえを もつひつようがあ
ります。
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それは、決して屋根と床のある家のことではなくて、一人の世界ということ。
おとなはもちろん、ちいさな子どもだって、もちろんそうだということを、忘れちゃいそうだけれど、とても大切なこと。
もちろん、友達と遊ぶ、映画をみる、ごはんを食べる・・・こんなことを満足に楽しむためにも、「ちいさないえ」は必要なのです。
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あなたが、だれかの ちいさないえのそばを とおる
ときは、わすれないでください。
とても れいぎただしくすることを、
そっとあるき、おだやかに はなすことを。
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たいせつなことを、静かに示してくれる。絵本ってやっぱりすごい。