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人の存在というものは、姿が見えるとか、声が聞けるとか、
そういうことがなくなったとしても、あり続けるもので、
感じるものですよね。
それが昔の映画俳優だったり、となりのおばちゃんだったり
しても同じこと。
今日私の中に確かに存在する人が、旅立とうとしています。
その人とはもう話せないけれど、手紙を書きました。
きっとこれから、彼の存在はどんどん大きくなっていくん
やろな。彼の存在は残された人たちを生かすんやろうな。
たくさんの人たちが、彼のことを想いながら過ごしていくん
やろうな。
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『おくりものはナンニモナイ』 パトリック・マクドネル 谷川俊太郎訳
あすなろ書房 1260円
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ムーチは大好きなアールをよろこばせようと、贈り物を考えます。
でもアールはごはんのお皿も、ベットも、ガムだって持っています。なんでももっているアールを喜ばせるにはどうしたらいいのでしょうか。
贈り物をするときは、物も大切だけれど、その人のことを想う時間がなにより大切。
あーでもない、こーでもないと、あれこれ考えるのが楽しかったりするのです。そんな中からとっておきを思いついたら、こんなにうれしいことはありませんよね。