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メリーゴーランド京都店より・・・本を読む日々

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ぼくの島

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 お父さんはなんでも知っている人、お母さんはなんでも作れる人。
子どもごころにそう思っていました。そして、おとなになったら、なんでも
よくわかって、なんでも上手に作れるようになるもんだと、思っていました。
 そんなわけ、ないですよね!
 学ばなければいけません。
きっとまだ、ふたりのできることの半分も、できないんじゃないかな。

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『ぼくの島』 バーバラ・クーニー作 かけがわやすこ訳 ほるぷ出版 1365円
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 無人島を開拓して、家を建てた父さん。
子どもは12人。父さんは子どもたちに、土地をたがやして種をまくこと、けものや魚をつかまえることを、母さんはジャムやゼリーをこしらえたり、パンを焼くことを、そして読み書きを教えました。やがて子どもたちは、大きくなり、島を出て行きます。
 兄さんたちと同じように、島から出た末っ子のマイサスは、久しぶりに自分の育った島をみて、心臓がくるったようにドキドキして、島にかえることにします。
 バーバラ・クーニーが描き出す、移りゆく世の中と変わらない人々の営み、そして受け継がれる思い。
 わたしたちも、その一部なんだと、あらためて気づかされます。
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by merry-kyoto | 2008-02-29 13:42

ベンのトランペット

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 どれだけ、かっこいいおとなに出会うかで、人生は大きく
変わるのではないでしょうか?
 子どもだったころ、いろんなおとなにあこがれました。
いまも、あこがれの人はたくさんいます。でも、自分もいつ
のまにか、おとなになっています。
かっこいいおとなになれてるかな。いつかなれるかな。

 あこがれは、多い方がいいです。

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『ベンのトランペット』 R・イザドラ作/絵 谷川俊太郎訳 あかね書房 1470円
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 ベンは毎日、学校の帰りにジグザグジャズクラブに寄って、ミュージシャンが練習するのを見守ります。
そして、クラブから流れてくるジャズにあわせて、かたちのないトランペットを吹きます。でもほかの子から、「トランペットなんてないくせに!なにやってんだよ」と笑われて、すっかりしょげてしまいますが・・・。
 子どもが大きくなっていく過程には、きっとこんな瞬間がたくさんあるんだろうな。
 日常の中にある、特別な一瞬を垣間見たような気分になります。
 
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by merry-kyoto | 2008-02-28 16:23

リサ かぜをひく

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 久しぶりに熱を出しました。
体はだるいけれど、じっとふとんでまるまっていると、
動物になったような気分になります。
 熱は、体の中の悪いものを掃除してくれる。という
ようなことを、どこかで誰かにきいたような・・・。
 ちょっとした病気の時は、普段言えない様なことを
言ってみたり、食べれないものを食べてみたり、
自分をおおいに甘やかしてみたりします。

 ゆっくり、治して元気になれますように。

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『リサ かぜをひく』 アン・グッドマン文 ゲオルグ・ハレンスレーベン絵
             石津ちひろ訳 ブロンズ新社 1260円
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 「そんなことしとると、かぜひくに」子どものころから、
いったい何度この言葉をきいたことでしょう。
 そして、何度ちゃんとかぜをひいてきたことでしょう。
かぜで学校を休むと、きまって、テレビの前に布団をしいてもらって、おかゆさんをつくってもらって・・・。体はだるいけど、いい気分。弟がうらやましがったら、なおいい気分。
 リサも、すばらしいわがままぶりを発揮して、かぜを謳歌します。ガスパールに「ねえ ぼくにも かぜ うつしてよ」なんて言われたから、もう最高です。




 
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by merry-kyoto | 2008-02-27 15:19

ぼくは あるいた まっすぐ まっすぐ

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 私は、しょっちゅう方向が、わからなくなります。
自分を信じて進むと、たいてい迷います。
時々、勘が当たるので、これでまた、ややこしいことになります。

 先日、私にとっては、未開の地に自転車で行くことになりました。
自転車は好きなので、30分くらいは平気です。
 京都に来たときに、友人が昭文社の『京都市地図』をプレゼント
してくれました。
(彼女は、普段とても抜けているのですが、地図を読むのが趣味で、
それはそれは、みごとに地図を解読するのです。すばらしい才能。)
 もらってから、ほとんど開けたことのない地図を広げて、場所を確認。
気合を入れて、地図を清書。(自分流に、わかりやすくメモをする)
わかったことは、「どんどん まっすぐ行けばいい」でした。


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『ぼくはあるいた まっすぐ まっすぐ』 
マーガレット・ワイズ・ブラウン/坪井郁美文 林明子絵 ペンギン社 1050円
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 おばあちゃんの家まで、1人で行くことになった男の子。
「家のまえのみちを、まっすぐきなさい」とおばあちゃんはいいます。
 本当に大丈夫? 不安になりながら見守ると、男の子はちゃんと道草をくって、花をつんで、まっすぐじゃない方向に歩いて、川をわたって・・・。でも、ちゃんと神様はみていてくれます。
 最後に男の子は、言います。
「おばあちゃんの おうち やっぱり まっすぐだった」
             
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by merry-kyoto | 2008-02-25 14:07

おにぎり

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 ご飯を、土鍋で炊くようになってから、おにぎりの美味しさを再発見しました。
そして、大切なのは「のり」です。のりは、焼き海苔ではなく、まく前に、あぶ
ります。これが、とってもいい香り! 
 小さいころ、母が、あぶったのりに、おしょうゆをつけて、ごはんをまいて、おい
しそうに食べているのを見るのがすきでした。
おいしそうに、ごはんを食べるお母さんって、すばらしい。
 自分が食べて、おいしいと思った記憶より、おいしそうに食べている人の記憶の
方が残ってるなんて、ちょっと面白い。
 お弁当が、おにぎりの日は、お昼が待ちどおしいのです。


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『おにぎり』 平山英三文 平山和子絵 福音館書店 780円
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 おにぎりをにぎる様子が、丹念に描かれた絵本。
炊きたてのごはんの熱さや、いいにおいが伝わってきます。
のりをまかれたおにぎりが、並んでいる様子は、圧巻。
思わず手がのびてしまいそうです。 
外国に行くときにおみやげにしたら、とても喜ばれました。
 この本を見るたびに、お米の国に育ってよかったなあと、思います。
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by merry-kyoto | 2008-02-24 19:10

ひかりのつぶちゃん

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 水を汲みに行きました。
自転車にかごをくくりつけて、大きなペットボトルを2つ積んでいきます。
鴨川沿いの土手を、家から往復で30分。
今朝は、おひさまの光があたたかく、帰りにはマフラーもいらないほどでした。
 川ぞいの空気は、きらきらとしていて、ひかりのつぶであふれているように
見えました。


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『ひかりのつぶちゃん』 かわかみたかこ ビリケン出版 1680円
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「つぶちゃん つぶちゃん あたしはここよ」
冒頭のこの言葉、この繰り返し。
まるで、ハミングのように耳に心地いいのです。
体いっぱいに、つぶちゃんを感じている、
この子のように、すったすった ざっくざっく
歩いていきたい。
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by merry-kyoto | 2008-02-22 17:26

鈴木理策 熊野、雪、桜

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 今朝の荷物の中に、私の待ち焦がれていた1冊が入っていました。
まっさきにみたいけれど、がまんします。 
荷物の点検をして、本を棚に納めながらも、気になって仕方がありません。
でも、まだがまん。
これは、特別な本だから、ゆっくり落ち着いてみなくては、いけません。
 
 やっと手にとったのは、夕方でした。みたいような、もったいないような。
でも、もちろん、ページをめくります。

やっぱり。ちゃんとそこにありました。


 鈴木理策の世界。
 空気の温度を感じる写真。
 一瞬であるはずなのに、瞬間でない。濃密な時間。


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『鈴木理策 熊野、雪、桜』 鈴木理策 淡交社 2600円
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 和歌山県新宮出身の鈴木氏の見つめた
「熊野」。吉野の「桜」。十勝岳の「雪」。
これらが収められた本書は、東京写真美術館で開かれた
「鈴木理策 熊野、雪、桜」展のカタログとして出版されました。

 
 この本を前に、私はため息ばかりなのです。
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by merry-kyoto | 2008-02-21 19:15

根っこの こどもたち 目をさます

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 今朝、散歩をしていたら、お寺の境内の蝋梅が咲いてるのを見つけました。
近くにいってみると、光を通す花びらが美しく、そしてちゃんと甘い香りがしていました。
「春はそこまで来てる。」と言いながら歩いていると、ちらちらと雪が、「まだ冬ですよ。」
と言うように降ってきました。



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『根っこのこどもたち目をさます』 ジビレ・フォン・オルファース絵
                     ヘレン・ディーン・フィッシュ文
                     石井桃子訳 童話館出版 1400円
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 春が近づいてくると、土の中では根っこのこどもたちが目をさまします。
根っこのおんなのこたちは、春にきる服の準備を。根っこのおとこのこたちは、
虫たちを洗ってやったり、春のいろをぬってやったりします。
こうして、なにもかもよういができたとき、春がやってくるんですって!
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by merry-kyoto | 2008-02-20 19:53

はるになったら

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 私には、弟が2人います。立派な弟が2人も!
私たちは、極端に、愛情表現が苦手な父と、時として、子どもより子どものような
心をもつ母に、育てられました。
 ものごころついた頃には、私は「おねえちゃん」になっていました。それからずっと
「おねえちゃん」です。時々、おねえちゃん心を、ひどく揺さぶられる本に出会います。

 『はるになったら』は、まだ小さいおねえちゃんの、弟への語りかけの本です。
はじめて読んだとき、なんて弟への愛情にあふれているんだ!と思いました。
でも読み返しているうちに、これは、ちいさいおんなのこが、おねえちゃんであるた
めの、自分への語りかけなんだと、感じるようになったのです。

 シャーロット・ゾロトウのやさしく、こころの深いところにそっと触れる文章と、
ガース・ウィリアムズの描く、ちょっと背伸びしたおんなのこの表情が素晴らしい。


 
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『はるになったら』 シャーロット・ゾロトウ文 ガース・ウィリアムズ絵
            おびかゆうこ訳 徳間書店 1470円
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by merry-kyoto | 2008-02-16 19:30

たのしいふゆごもり

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あったかいお茶を、水筒に入れて、持ち歩く。
5階にある店まで、階段を使う。
厚手の生地でカーテンをつける。
湯たんぽをふとんにいれて、ふとんをあっためておく。
ねこたちと、くっついて眠る。


冬を過ごすのが、だいぶ上手になってきたなと思います。
でも、「ふゆごもり」できるものなら、してみたい。



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『たのしいふゆごもり』 片山令子作 片山健絵 福音館書店 1260円
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本から吹いてくる風や、においを感じたことはありますか?
ページから、色があふれ出るのを見たことはありますか?

片山さんの描く森には、確かに風も光も、土の湿り気もそこにあります。
はじめての冬を迎えるこぐまにとって、ふゆごもりの準備は、かあさん
ぐまとピクニックにでかけたように、楽しそう。
けれどかあさんぐまは、たくましく魚をとったり、はちみつをとったりして
働きます。
かごを、実りの秋でいっぱいにした、くまのおやこは、家にかえり静かに冬
のくるのを待ちます。
こんなふうに、冬をむかえる準備ができたら、すてきですね。
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by merry-kyoto | 2008-02-15 19:00