「ほっ」と。キャンペーン
ブログトップ

メリーゴーランド京都店より・・・本を読む日々

junzizi.exblog.jp

<   2008年 03月 ( 24 )   > この月の画像一覧

「おかえり」といってくれる本たち

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 久しぶりに『大きな森の小さな家』を読み返しました。
子どものころ、大好きだった本です。
 読み終わった後、しばらくはその世界から抜け出せず、
空想の世界に浸っていました。
しばらくは、他の本を読む気にもなれずにいました。

 子どものころに読んだ本と、おとなになってから、再会する。
こんな幸せな体験ができるのも、あの頃本を読んでいたから。
自分の記憶のすみっこに、ちゃんと存在していてくれたから。
 久しぶりに開いた本と、子どものころの自分に、「おかえり」
といってもらったような気分です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『大きな森の小さな家』 ローラ・インガルス・ワルダー作 
               ガース・ウィリアムズ画 福音館書店 1680円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
e0132895_17231172.jpg
 大きな森の中に、小さな家がありました。その家には、とうさんとかあさん。ちいさな女の子のローラと、ねえさんのメアリイ、赤ちゃんのキャリーが住んでいました。
 大きな森での、つつましく豊かな暮らしぶりを、事細かに描きあげた名作。
ガース・ウィリアムズのやわらかな、挿絵もすばらしい。
 私の原点ともいえる一冊です。
 
[PR]
by merry-kyoto | 2008-03-31 18:06

お花見とお弁当

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 メリーゴーランドのスタッフは、本好きですが、
それぞれに、好みがちがいます。
 この本は、あるスタッフの大好きな本。
彼女に読んでもらうと、本当に面白いんです。
 「どんな本が、いいですか?」とよく聞かれますが、
好きな本が、一番。
 読む人の気持ちって、文字以上に伝わるものだ
と思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ピッキーとポッキー』 あらしやまこうざぶろう文 あんざいみずまる絵
              福音館書店 880円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
e0132895_129589.jpg
 ピッキーとポッキーは、うさぎのこ。
今日は、もぐらのふうちゃんと、お弁当をもってお花見に行く日です。
 すみれのサンドイッチ、にんじんのはっぱまき、きのみのジュース。どれも、とてもおいしそう。
 なのはなばたけをとおって、れんげばたけをとおって、さくらやまをめざしますよ。
 桜も咲いたことだし、お弁当をもってお花見にいきたくなります。
[PR]
by merry-kyoto | 2008-03-29 12:12

ねえ、おきて

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「なあ、なあ、おきてよー」小さい頃、よくそう言って、母を起していました。
お昼寝をしていても、すぐに目をさまして、「なあ、おきてよー」。
 夜中に怖い夢をみたとか、急に用事を思い出したとか、起された方は、
迷惑なはず。
 でも、お母さんでも、友達でも、起す相手がいるのは、幸せなことですね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ねえ、おきて』 さとうわきこ作 架空社 1365円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
e0132895_18503758.jpg
 いぬくんは、となりでぐっすりねむっているねこくんを、あの手、この手で起そうとします。
 なんでもたいせつな「ようじ」があるらしいのです。
 でもねこくんは、なかなかおきません。耳元で、大きな音をたててもだめ。シーツをはがしてもだめ。
 でも、とうとうとっておきの方法で、ねこくんの目はぱっちり。
 さて、いぬくんのたいせつな「ようじ」ってなんだったんでしょう?
 子どもの頃、弟たちと、大喜びした1冊です。
[PR]
by merry-kyoto | 2008-03-28 18:55

子どもとおとな

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「ひとくち ちょうだい」子どものころからの口癖です。
だれかが食べているものが、すぐに食べたくなるのです。
今は「料理の研究のため・・・」とかなんとか言って、ごまかせ
ますが、小さい頃は単純に、食べたかったんだと思います。
 絵本に登場する食べ物は、憧れそのもの。そのくいしんぼう
の私が、唯一「え!これたべるん?」とドキッとさせられたのが、
この本に登場する、水色のクッキーでした。
 見るからに、あやしい。決しておいしそうじゃない。
むしろ、体に悪そう。
そのクッキーをおんなのひとにもらっただけで、おじいちゃんは、
ぱくりと食べるのです。
 「大人ってばかだなあ」と、子どもごころに思ったものです。

 子どものわたしが、子どもとおとなを意識した、初めての本。

五味太郎氏サイン本。今なら店にあります。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『海は広いね、おじいちゃん』  五味太郎・作/画 絵本館 1260円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
e0132895_17253851.jpg
 男の子とおじいちゃんが、海にやってきました。おじいちゃんは、パラソルを広げると、本を読みはじめます。
 すると、空から船が飛んできました。男の子は、おじいちゃんに話しかけます。おじいちゃんは、振り向きもせず、なまへんじ。
 おじいちゃんが読みふけっていた本は、『うちゅうじんのけんきゅう』。男の子が遊んでいたのは?

 五味さんは、子どもとおとなを同時にうならせる、天才だと思います。
 
[PR]
by merry-kyoto | 2008-03-27 17:35

おだんごぱん

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 生まれてはじめて、パンを焼きました。
材料は、粉、水、塩、砂糖、イースト。たったこれだけ。
 本には、いろいろ温度のこととか、細かく書いてあるけれど、
めんどうなのは、苦手なので、なるたけシンプルに。
 昔から、家庭で作られてきたのだから、そんなに神経質になる
必要ないはず。私にだってできるはず。
 そう信じて、混ぜる、こねる、ひたすらこねる、発酵させる、焼く。
そうすると、出来たのです。夢のようながっしりしたパンが。
そうして、冷ましておいたら、食べられたのです。うちのネコに。
 まるで、『おだんごぱん』
本屋冥利につきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『おだんごぱん』 ロシア民話 せたていじ訳 わきたかず絵
           福音館書店 1155円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
e0132895_15553434.jpg 
 むかし、むかし、ひとりのおじいさんが、なにかおいしいものを食べたくなりました。
 そこで、おばあさんは、こなばこをごしごしかいて、こなを集め、おだんごぱんをこしらえました。 
 さて、おだんごぱん、ころん、ころころころがりだすと、おじいさんたちから、逃げ出します。
 いろんな動物が、おだんごぱんを食べようとしますが、うまくころころ逃げていきます。
そうして、きつねに出会いますが・・・。
 このくりかえし、軽快な歌、あっけない結末。わかりきっているのだけれど何度でも読みたくなる、これぞ民話の魔法です。
[PR]
by merry-kyoto | 2008-03-26 16:05

あかいはなと しろいはな

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 顔をみるだけで、うれしくなる友達がいます。
話しをしてもいいし、なにも話さなくてもいい。
遠くにいてもいいし、もちろん近くにいてもいい。
 この、あかいはなとしろいはなのような、関係。
 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『あかいはなと しろいはな』 長新太作 教育画劇 1365円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
e0132895_17371679.jpg
 きもちのよい あさ
あかいはなは、池のさかなにあいにいきます。
さかなの、しろいはなをみにでかけます。
ずうっとみていたら、よるになるくらい、はなはすてきです。
 「そっちのはなもみたいね」とさかながいいます・・・。
 
 この本には、長さんのことばと、長さんの絵と、長さんのやさしさが、おだやかに存在します。
 すこしわがまま。お互いに大好き。そして、自分の居場所をもっている。
 なんどみても、すてきなふたり。
[PR]
by merry-kyoto | 2008-03-24 18:00

よあけ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 よあけは、毎日やってきます。
 確実に。なのによあけを感じるときは、やはり
特別な気持ちがします。
 まだ冷たい空気のなか、すこしずつ空がしら
んでくるようす。鳥の声。だんだんと、街が目を
覚ましていく音。
 少しだけ早起きした朝は、時間がゆったりと
流れます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『よあけ』 ユリー・シュルヴィッツ作・画 瀬田貞二訳 福音館書店 1260円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
e0132895_10305844.jpg
 おじいさんとまごは、木の根元でもうふにくるまって、眠っています。夜が更け、静かによあけが近かづいてきます。
 おじいさんが、まごを起し、水を汲み、火をおこし、出発の準備をします。ボートを押し出し、みずうみにこぎ出します。
夜が明けます。
 ただ、それだけ。
 ただ、それだけの「よあけ」を感じるに充分な短い文章。光と空気が織り込まれた、美しい絵。          一日の始まり。
[PR]
by merry-kyoto | 2008-03-23 10:37

ねむるまえ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 夜中に目がさめて、台所にお水をのみに行きました。
しんとして、もの音ひとつしません。
なにもかも、ねむっているようです。
冷蔵庫も、電球も、郵便受けも、空気でさえも。

 時間が、夜に包まれているのを感じるとき、この本の
ことをいつも思い出すのです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『おやすみなさい コッコさん』 片山健作 福音館書店 780円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
e0132895_15521998.jpg
 お月さまだけがおきている夜。ひとりだけねむっていないこどもがいました。コッコさんです。
 おつきさまがいいます。「コッコさん おやすみなさい もう そらの くもも ねむったよ」
 コッコさんがいいます。「そらの くもが ねむっても コッコは ねむらないもん」
 すこしも、ねむくないようすで、コッコさんは目をぱっちりとあけていますが・・・。
 この本には、ねむりにおちる前の、幸福なひとときが、つまっています。
 
 
[PR]
by merry-kyoto | 2008-03-22 16:40

海とくじら

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 また、夢をみました。
私は普段、夢を覚えていないのですが、今朝の夢
は鮮明に覚えていました。

 波にゆられていました。それも水の中です。水は
透明ではなくて、淡い緑色のような、空の色のよう
な・・・。でも薄暗く、夕暮れ時です。
 とても、心地いいのです。体の力は抜けきって、
水と溶け合っているような感覚。
 水のうねりの感覚が、今でも体に残っています。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『オーシャン ワールド』 ピーター・シス BL出版 1325円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
e0132895_18342273.jpg
 水族館のプールに、生まれたばかりのくじらの赤ちゃんがおりました。くじらは、大きくなって、もっと大きくなって、とうとうプールに入りきらなくなります。
 海に帰る日がきたのです。
 見るものすべて、初めて。大きな海をゆっくり、ゆっくり泳いでいきます。大きな瞳のくじらは、何を考えているのでしょうか。
 文字のない絵本は、ページをめくるたびに、深く海にもぐっていくような感覚になります。
 くじらといっしょに海をただよっていくのです。
[PR]
by merry-kyoto | 2008-03-21 18:39

一人で読んだ本

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 不思議な夢をみました。
 ちゃぶ台の上のとっくりが、コトンと倒れて、
中からお水が、とくとくと、いつまでもこぼれ出
てくるのです。
 目を覚ますと、外は雨。雨音が、こんな夢を
みさせたのかもしれません。
 とっくりなのに、お酒ではなく、お水というとこ
ろが、いかにも私らしい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ハンカチの上の花畑』 安房直子作 岩淵慶造絵 あかね書房 1365円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
e0132895_11535236.jpg
 ある寒い11月の日暮れ、郵便屋さんは、古い酒蔵に一通の手紙を届けます。そこでおばあさんから、不思議なつぼと、しろいハンカチを預かることになりました。
 さてこのつぼ、中に小人が住んでいて、それはそれは、おいしい「菊酒」をこしらえてくれるのです。お酒は、いくらでも飲んでいいけれど、つぼのことを誰にも言ってはいけないと、念を押されます。「そんな簡単な約束、もちろん守れますよ。」郵便屋さんは言いますが・・・。
 小学校の図書室の匂いや、ちょっと薄暗い雰囲気。一人で読んだ時間。読み終わったあとの、じんわりと染み入ってくる感覚。
 物語を包みこむ、やわらかな霧のようなものと、自分の記憶とが混じったこの感覚が、読書の喜びだったんだと、大人になった今、気がつくのです。
 
[PR]
by merry-kyoto | 2008-03-20 12:47