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メリーゴーランド京都店より・・・本を読む日々

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パリのおつきさま

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 旅に出ると、とにかくいろんなものを、見てやろうと思っていました。
せっかく来たのだからと・・・。
 でもいつのころからか、そんなにあせっていろいろ詰め込んでも、
しょうがないなあと思うようになりました。
 「行った」「観た」その事実が残るだけで、わたしの欲しいものはそういう
ことではないかもと、近頃思うのです。
 なにかひとつでいいから、心に留めてこれたらいいなあ。

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『パリのおつきさま』 シャーロット・ゾロトウ文 タナ・ホーバン写真
             みらいなな訳 童話屋 1680円
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 おかあさんがおとうさんとパリにいくことになった日、女の子がおかあさんに言います。「パリですてきなものを みつけたら わたしに おしえてね」と。
 絵を描く人、散歩している犬、メリーゴーランド、おかあさんはいろんなものを観ました。 そして、女の子に話してくれました。一番すてきだった「もの」はなんだったでしょう?
 「物」ではない「もの」に価値を感じられるのってすてきですね。でも、やっぱりおみやげはうれしいけれど!
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by merry-kyoto | 2008-05-31 19:33

ゆかいなかえる

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 雨の中、久しぶりに田んぼ道を歩きました。
「ひょっとして」と思って田んぼをのぞくと、います、います。
黒くて、まるくて、ちょろっとしっぽのはえたかわいいのが。
 連れて帰りたい! と思ったけれど、そこはぐっとこらえて。
水に暮らす生き物のあかちゃんで、きっと一番かわいらしい。

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『ゆかいなかえる』 ジュリエット・ケペッシュ作 石井桃子訳
            福音館書店 945円
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 深いブルーの水の世界。かえるたちの緑色。そして白。
うっとりするほど美しい絵本です。
 かえるたちの暮らしぶりが、ユーモアたっぷりに描かれていて、かえるたちに会いに行きたくなります。
 それにしても、この見返し! 愛らしいおたまじゃくしがいっぱいです。
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by merry-kyoto | 2008-05-30 16:56

なぞなぞ100このほん

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 今日はなぞなぞに挑戦。
「もりのなかでうまれて、みずのなかでくらしてるものなあに?」
「いつもすすんでいきます けっしてふりむきません」

 なかなかむずかしいでしょう? 

「わたしのことを くびをながくしてまってるくせに
 わたしをみると みんなにげてしまう」

 ぜったいにわかりっこないと思います。
だってどれもロシアやウクライナ地方のなぞなぞですから。
でも、答えは私たちのいたって身近なもの。
 国が変わると、そのとらえかたもかわるものですね。

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『なぞなぞ100このほん』 M・ブラートフ採集 M・ミトゥーリチ絵
                 松谷さやか編・訳 福音館書店 1155円
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 ここからは、上級編

「しろいはらっぱに くろいひつじたちがいっぱい」
「ちいさなペチカ あかいすみびがぎっしり」
「つぼをこわさないと おかゆがたべられない」

 答えを知っても、「なるほど!」と納得はできないと思うけど、気になる方はお店にきてくださいね。
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by merry-kyoto | 2008-05-28 16:42

まえむき よこむき うしろむき

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 もうすっかりおとなになりましたが、自分の中には、小さい自分が
存在すると感じることがあります。
 それは、わたしの真ん中にあるもの。
 そんな小さい私がみたら、よろこぶだろう本に、時々出会います。
これもその一冊。
読み終わると、小さい私が、「もう一回」と言います。
「はい、よろこんでもう一回」と私。

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『まえむき よこむき うしろむき』 いのうえようすけ作 福音館書店 840円
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 ぞう、ふりこどけい、かえる、いもむし、クロール、
おかあさん。
 まえむきとよこむき。そして、うしろむきまで描いてあります。
かたわらには、みじかくくりかえす文章。
たったこれだけ。
 多くを語らないけれど、それで充分。感じればいいのです。
たったそれだけのこと。
 思わず、おなかのなかからふくふくと、楽しい気持ちがわきあがってくるでしょう。
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by merry-kyoto | 2008-05-27 17:07

もうふ

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 姪っ子が小さいころ、寝るときいつもそばにないとだめだったものは、
「ガーゼ」でした。
甥っ子はなんと「タグ」 タオルとかについてるあれです。
 おとなたちは、今までタグの良し悪しなんて考えたことなかったのに、
「いいタグがあったから」といってタグを集めるまでに! 
わたしには、こんなこだわりがなかったから、ちょっぴりうらやましいです。

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『もうふ』 ジョン・バーニンガム作 谷川俊太郎訳 冨山房 630円
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 あるばん、ねるときいつもいっしょのもうふが、みつかりません。
 おとうさんもおかあさんも、あちこち探してくれます。
 いつのまにか、ぼくはまくらのしたからもうふをみつけて、すっかり眠ってしまいます。

 バーニンガムのあかちゃん絵本シリーズは、そっけないほどシンプル。
 にぎやかな色彩の多い、あかちゃん絵本の中では、この白い表紙が際立つのです。
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by merry-kyoto | 2008-05-26 16:35

エマおばあちゃん

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 「おかあさん」「おとうさん」「せんせい」
こう呼んでしまうと、その人の人となりより、立場としてのイメージで
接してしまう気がします。
 本当はいろんな顔があって、当然なのに忘れてしまいがち。
小学生のころ、遠足の前の日にスーパーにおやつを買いに行くと、
担任の先生が、子どもとおやつを買いに来ていたのです。
「先生ってお母さんなんや!」と当たり前なのに、ちょっと落ち着かない
ような、不思議な気分になりました。

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『エマおばあちゃん』 ウェンディ・ケッセルマン文 バーバラ・クーニー絵
              もきかずこ訳 徳間書店 1365円
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 エマおばあちゃん72歳。
子どもが4人、孫が7人、ひ孫が14人。
子どもにとっては「おかあさん」
孫にとっては「おばあちゃん」
ひ孫にとっては「ひいおばあちゃん」
 どこから見ても、幸せなおばあちゃんです。でもだれか、エマおばあちゃんを「エマさん」と呼ぶ人がいるのでしょうか?
 趣味をもち、ささやかに暮らす一人の女性として、おばあちゃんに接したことがあるでしょうか?
 絵を描く喜びに目覚めたエマおばあちゃん。家族には内緒で創作を始めます。
 しなやかに人生を生きる、エマおばあちゃん。
かっこいいですよ。
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by merry-kyoto | 2008-05-25 16:01

おふろやさん

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 子どものころ暮らしていた家には、内風呂がありませんでした。
夜になると、道をへだてたおばあちゃんの家に、もらい湯に行っていました。
大きな樽のような湯船、蒔をくべて沸かすお湯。
 湯船と洗い場の間に溝があって、そこにせっけんを落とすと、しかられたものです。
「湯船の中は極楽、隣の溝は地獄」そんな風に思っていました。
またあんなお風呂に出会いたいなあ。

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『おふろやさん』 西村繁男作 福音館書店 840円
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 町のおふろやさん。町の社交場。 
あかちゃん、子ども、お姉さん、お兄さん、おばさん、おじさん、おばあさん、おじいさん。いろんな人が一緒に大きなお風呂に入る。刺青がある人だったり、妊婦さんだったり、いろんな人が見られるのも密かな楽しみ。
 だって、みんなはだかんぼなんですよ。こんなことってあまりないでしょう。
 この絵本には、文字がないのに、お湯の音や、わんわん響くしゃべり声なんかが聞こえてくるんです。
 1日目、なにはともあれ、おふろやさんに行く
 2日目、この本読む
 3日目、再びおふろやさんに行く

 きっと、おふろやさんが大好きになりますよ。
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by merry-kyoto | 2008-05-24 18:01

たねのはなし

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 うちのゴーヤが少し大きくなって、2本目のつるを、柵にくるくると
まきつけていました。
 腕をいっぱいに伸ばし、やっと手をつないで、安心した様子。
「これから大きくなるから見とってよ」と言っているようです。
 こんなささいなことで、「今日も一日がんばろう」という気分になる
から不思議です。

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『たねのはなし』 ダイアナ・アストン文 シルビア・ロング絵
           千葉茂樹訳 ほるぷ出版 1575円
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 前作『たまごのはなし』もうっとりしたけれど、こちらも素晴らしいです。
たね世界のあれこれを、美しいイラストと、文章であますところなく表現してあり、その内容は、科学的であり詩的。すべてはこの小さな一粒の種から始まるなんて!
 千葉さんの訳であるところも、私のお気に入りの大きな秘訣です。
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by merry-kyoto | 2008-05-23 16:28

空がレースにみえるとき

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 店を閉めて外に出ると、まだうっすらと日暮れの色が残っていました。
 夜になるほんのすこし前のひとときです。空を見上げると
お月さまが光り、その下に大きな雲がうっすらと、でもくっきりと
夕闇に染まって浮かんでいました。その美しさといったら! 
とても言葉では説明できません。
 空が刻々と色を変えていく中で、あの瞬間に天をあおいだことに満足して、
家路につきました。

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『空がレースにみえるとき』 
           エリノア・L・ホロウィッツ文 バーバラ・クーニー絵 
           しらいしかずこ訳 ほるぷ出版 1680円
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 空がレースにみえる「ビムロム」の夜。
ぜんぶがふしぎの世界の色にかわってしまう夜。
そんな夜は、かわうそがうたい、木たちはダンスをし、ふしぎなことだらけ。そして、特別なパーティーが開かれるんですって。
 ホロウィッツのおとぎ話のような文章と、クーニーの描く子どもたちと紫の夜が、この本に不思議な夜の空気を見事にはらませています。              
 こんな特別な秘密をまとった夜の気配に、気づける人でありたいと思います。
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by merry-kyoto | 2008-05-21 17:32

いちご

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 今年の春は、いつになくいちごをたくさん買っては、ジャムを作りました。
近所の八百屋さんにいちごの箱が積まれていると、素通りできず、赤くて
つやつやしたその実をみると、どうしても家に連れて帰りたくなるのです。
 たくさん作るとおすそ分け。
甘酸っぱい深紅のジャムは、煮込んでいるときも、出来上がってからも幸せ。

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『いちご』 新宮晋作 文化出版局 1528円
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 彫刻家、新宮晋氏の始めての絵本。
いちごの赤い実が実るまでを、なんと力強く表現したことか!
ここには、いちごにありがちな「かわいらしい」イメージなんてみじんもなく、大地に根を張り、たくましく生き抜く植物としてのいちごが描かれています。
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by merry-kyoto | 2008-05-20 15:36