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メリーゴーランド京都店より・・・本を読む日々

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ほたるホテル

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 蛍を見ました。
夜のなかをふんわりと飛んでいて、光っていました。
 川の流れの音をききながら、暗闇に目をこらしていた少しの時間、
四日市の川のことや、いろんなことを考えていました。
 今年も見れてよかった。

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『ほたるホテル』 カズコ・G・ストーン 福音館書店 840円
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 おおきなおおきなやなぎの木のしたに、ちいさなちいさな虫たちの村がありました。
 毎年夏が近づくと、すかんぽやつゆくさでベッドを作って「ほたるホテル」の準備に大忙しです。
 ところが、あばれんぼうのかえるのビョンタがやってきて・・・。
 小さな虫たちが、表情豊かに描かれていて、虫が苦手なんて思いもどこへやら。茂みのそばを通りかかったら、むしたちの世界をこっそりのぞいてみてくださいね。
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by merry-kyoto | 2008-06-30 15:56

せかいのはてって どこですか?

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 京都にきて10ヶ月になります。
時間が過ぎるのはなんて早いのでしょう。
 この本のかえるはまさに私です。井戸はお店。
ここにじっとしていたら、それなりに時間は過ぎていくけれど、
それじゃあ面白くないですものね。
 お店を育てて行くためにも、自分もいろんな人にあって、
もっと本を読んで・・・することはたくさんあります。

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『せかいの はてってどこですか?』  童話館出版 1470円
 アルビン・トゥレッセルト作 ロジャー・デュボアザン絵 三木卓訳
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 井戸の中に1匹のかえるが住んでいました。井戸はなかなか住み心地もよく、かえるはしあわせでした。
 ところがかえるは、この井戸が世界の全部と思っていたのです!
 あるときのこと、井戸の水が全部なくなって、虫もやってこなくなってしまいました。かえるは「よし、せかいのはてをみてやろう」と石垣をのぼりはじめます。
 生命力に溢れる色彩の中に、飛び込むために、ながく、つよいあしでいままででいちばん大きく跳ねたかえるは、今までよりずっと幸せそうに見えました。
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by merry-kyoto | 2008-06-29 11:35

ザビット一家、家を建てる

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 長倉さんの撮る写真からは、視線を感じる。
カメラのレンズも、本のページも通り越して、
じっとこちら側をみている視線。
 その目は、子どもだったり、大人だったり。
目は、口ほどにものを言うのです。

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『ザビット一家、家を建てる』 長倉洋海 偕成社 1890円
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 セルビア・モンテネグロのコソボに暮らすザビット一家。夫婦と子どもが8人。
 決して暮らしは楽ではありません。でも長倉さんは言います「この一家といると、心が深いところから満たされていくようなきもちになれる」
 たくましいのです。やんちゃざかりの子どもたちも、すこしたよりない父親のザビットも、8人目の子どもを産んで2日目には、いつものように働く母親サニエも。
 「モノはそんなに大切じゃない。家族がいれば生きていける」このサニエの言葉通り、一家は着実にそして、深い根を張り生きている。ただそのことが心を打つのです。
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by merry-kyoto | 2008-06-27 17:33

いつも だれかが・・・

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 遠くはなれたところで、新しい暮らしを始めるとき、
ありきたりな言葉ですが、期待と不安の両方でいっぱいになると思います。
 いやなことがあれば、すぐに元気がなくなったり、
いいことがあれば、「大丈夫」と気持ちが強くなったり。
 その繰り返しで、少しずつその土地や人に馴染んでいくのでしょう。
 体が資本ですから、パンの食いだめとか、無理な食生活だけは気をつけて
ほしいものです。

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『いつも だれかが・・・』 ユッタ・バウアー作・絵 上田真而子訳
                徳間書店 1785円
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 おじいちゃんは、おみまいに来た孫に自分の人生を語ってきかせます。いろんなことがあったけど、とても幸せだったと。
 そして、自分はいつもだれかに守られていたんだということが、今ならわかると・・・。
 きっとおじいちゃんと孫の間でしか、語ることのできないものがあるのだと、私もおじいちゃんと交わした、言葉のひとつひとつを思い出しました。
 いつもだれかが、みているから、大丈夫なんやに!
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by merry-kyoto | 2008-06-25 18:39

ぼくにきづいたひ

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 先日、姪っ子から電話がありました。
「今日は何するん?」と私が聞くと、
「今日はな、ひきこもりするん」と言うのです。
 どきっとして「ひきこもりってなにするん?」ときくと
「雨やでな、おうちでいろいろ楽しいことするん」と言います。
なるほど。
 いろいろ考えさせられた瞬間でした。

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『ぼくにきづいたひ』 杉山晃作 片山健絵 理論社 1050円
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 時として、子どもの本の底力を感じさせられるものに出会います。これは、まさにそんな一冊。
 いつもと同じなんでもない夏の1日。特別なことは何もなかったはずなのに、ある瞬間からぼくは周りの景色も、人の顔もすこしちがうように見えたのです。
 その微妙な心の変化を、片山さんは見事に描き、杉山さんは限られた言葉で表現しています。
 むずかしい哲学書を読むよりずっとすっきりと、おなかにおさまるはず。
 誰かに教えてもらえるものじゃなく、じぶんで「ぼくにきづく」瞬間をたくさん持って大人になりたい。
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by merry-kyoto | 2008-06-23 18:35

ムーミン谷の彗星

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 フィンランドのタンペレというところに、ムーミン博物館があります。
市立図書館の隣にある小さな建物の中には、トーべ・ヤンソンが描いた
ムーミン谷の風景や、ムーミンたちの世界が、ひっそりと息づいています。
 薄暗い室内。小さなスポット。その設えはまさにムーミンをトーべ・ヤンソン
を大切に思っている人たちが作り出した空間でした。

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『ムーミン谷の彗星』 トーべ・ヤンソン作・絵 下村隆一訳
              講談社 1680円
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 私の子どものころテレビで、ムーミンのアニメがやっていました。ムーミンが走り去るときに出すふしぎな音(表現のしようがありません)のとりこになっていました。
 大人になって原作に出会い、「こんなにもペーソス溢れる世界だったのか」と仰天しました。
テレビはなんて罪作りなんでしょう。
もし、まだ原作を開いてない方がいらしたら、ぜひ・・・。
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by merry-kyoto | 2008-06-22 17:19

おはなしばんざい

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 電車で男の子が本を読んでいました。
夢中になっています。
 でも彼はとても眠いようで、ときどき眠っては目をさまし、
また本の中に入っていくのでした。
 そのはざまにいる姿をみているだけで、幸せな気分になりましいた。

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『おはなしばんざい』 アーノルド・ローベル作 三木卓訳 
             文化出版局 897円
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 ある日のこと、一匹のねずみが木の下で本を読んでいると、いたちにつかまえられてしまいます。
 いたちはさっそく、スープをつくろうとねずみをおなべにいれます。
 さて、ねずみくんそこで一言「スープってのは、おはなしを入れなきゃおいしくならないんだよ」
おはなしをもっていないいたちは、ねずみにおはなしをしてもらいます・・・。
 本好きなねずみとどこか間の抜けたはらぺこいたちの知恵比べ。
無事家にかえったねずみはまず何をしたと思います?
 おはなしばんざい!
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by merry-kyoto | 2008-06-21 18:15

オアハカからのおみやげ

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 メキシコのオアハカの市場で出会った、刺繍入りポシェット。
どれもみんな図案がちがって、そして摩訶不思議。
「だれがつくったの?」と尋ねると「わたしたち!」とおばちゃん2人組が自慢げに、次から次へとみせてくれました。全部ほしかったけれど、厳選して5つだけ買いました。
 他にもマーガレットの柄の素朴な皮の指輪。メキシコらしい色合いのふきん。ちいさな入れ物など、オアハカからの小物がささやかにお店に並びます。
 どうぞ見にいらしてくださいね。
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by merry-kyoto | 2008-06-20 14:10

ちいさいモモちゃん

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 「スイミング教室に通う?」と母に聞かれ、「行く」と言ったのでしょう。
そういうとき、わたしはとりあえず、「行く」と言ってしまいがちです。
 そして、やっぱりいやでたまらず、毎回、毎回泣いていたのです。
 休憩時間、「泣かんかったら、おやつ買うてくれる?」と母に確認して、
その度に母は「もちろん、買うたるよ」と約束してくれるのですが、
一度も買ってもらった記憶はないのです。

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『ちいさいモモちゃん』 松谷みよ子 講談社 1155円
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 子どものころの豊かで温かなものと、自分の力ではどうしようもない、理不尽で切ない思いが詰まった名作。
 ちいさいモモちゃんを取り囲む状況が、自分に重なってしかたなかったものです。
 あのころ、泣かないようにと、必死で自分を支えていたのは、「モモちゃんが注射をして、泣かなかったら、ガムを買ってもらえる」というエピソードと自分を重ねてのことでした。
 必死だった4才のころの私に「がんばったね」と言ってあげたいです。
 
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by merry-kyoto | 2008-06-18 17:40

詩のすきなコウモリの話

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  夕方の空に、小さなこうもりが飛んでいました。
子どものころ、夏の日の暮れになると、家の前で
よくこうもりを眺めていたものです。
 こねずみのような、ふわふわした体に羽を持つ、不思議な生き物。
人の暮らしに近しい生き物なのに、どこかミステリアスですよね。

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『詩のすきなコウモリの話』 ランダル・ジャレル作 モーリス・センダック絵
                 長田弘訳 岩波書店 1890円
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 あるところに、淡い茶色のちいさなコウモリがおりました。コウモリは昼間眠っているものなのに、このコウモリだけは昼間の世界を知っていました。
 あるとき、見たものを詩にして、仲間に聞かせようとするのですが相手にされません。
 仲間からはなれて、詩を聞いてくれる友達をさがすコウモリは、ジャレル自身なのかもしれません。
 美しい世界をすくいとったような長田さんの訳も素晴らしい。
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by merry-kyoto | 2008-06-16 16:58