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メリーゴーランド京都店より・・・本を読む日々

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おばけのアイスクリーム

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 アイスクリームとチョコレート。
「明日からアイスクリームとチョコレートは地球からなくなります」
と宣言されたら、世の中大変なことになるでしょう?
 でも私は平気。それくらい食べないのです。
 私の仲良しの女の子はチョコホリックだと言うし、別の仲良しは一
番好きな食べ物はアイスクリームだと言います。
 私が「一生食べられなくても平気」とちょっと得意げに言ったとき、
彼女は「人生を無駄にしている!」と言い切ったものです。
 私が男の子なら、彼女たちが気絶するくらい喜ばせるのに!
 例えば彼女の家の冷凍庫をアイスクリームでいっぱいにしておく
とか。なんでもない日にとびっきりのチョコレートを、さり気なくプレゼ
ントするとか。

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『おばけのアイスクリームやさん』 安西水丸 教育画劇 893円
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 おばけのぼんちゃんはアイスクリームやさん。みんなぼんちゃんのアイスクリームが大好きです。
 うさぎにはうさぎの形のアイスクリーム。ぞうにはぞうの形のアイスクリーム。
 なんの疑問も持たず、かわいい絵本と言えばかわいいのですが、自分と同じ形のアイスを食べてうれしいのか?とふと考えてしまいました。人間の形のアイスクリームってことですよ。
 それでも安西さんの脱力するような絵本。たまりません。
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by merry-kyoto | 2009-02-28 16:30

あの人の食器棚

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 誰かが何かをしているところを、じっと見るのが好きです。
例えばお化粧。そしてお料理。
 お化粧しているところは見ていると、「はずかしいで見やんと
いて」と言われがちなので、残念ながらチャンスがあまりないの
ですが、料理は興味深く見ていても大丈夫。
 お店ならカウンターか、全体が見渡せるすみっこの席に座って、
なるべく観察していたい。
 伊藤まさこさんが我家にやってきて、料理をしてくれるという夢
のような機会がありました。この日ばかりはじっと見ていても誰
も何もいいませんでした。たのしくて、おいしかった!満足。
 
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『あの人の食器棚』 伊藤まさこ著 新潮社 1575円
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 伊藤まさこさんが、いろんな台所を訪ねて、料理をするという心躍る芸術新潮の連載が、一冊の本になりました。
 まさこさんの好奇心のおもむくまま訪れる人の家の台所はどこも魅力的。
 すみからすみまで眺めてしまいます。
 まるでスパイク・ジョーンズの映画『マルコビッチの穴」のようなエキサイティングな気分になります。
 
 
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by merry-kyoto | 2009-02-27 17:29

とっときのとっかえっこ

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 その人が店にみえると、部屋の照明が20ワットくらい明るくなるかんじで、
それは雲の間から、おひさまがのぞいたときのような明るさで、その人は本棚
をすみからすみまでていねいに見てくれて、「いい本そろえてますね」とか
「ああ、また買いすぎちゃう」といっては、選んだ本をカウンターに積んでい
くのです。
 そしていつも果物やら、お惣菜やらを「たくさん食べなきゃだめよ」と言っ
て差し入れてくれます。ありがたい。
 ある時、わたしの敬愛する木葉井悦子さんの本をごっそり買ってくれ、
帰り道「うれしくて、うれしくて電車で読んでたら、隣の人が見たそうにして
るのがおかしかったのよねー。」と言っていたのが忘れられません。
 にこにこして、たくさんしゃべって、「じゃーまたね」と言って帰っていく
とその日一日、ほくほくとうれしい気分でいられるのです。

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『とっときのとっかえっこ』 サリー・ウィットマン文 カレン・ガンダーシーマ絵 谷川俊太郎訳
                 童話館出版 1365円
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 この本は、とてもとても大切なことをそっと教えてくれます。例えば血のつながり、例えば友情、例えば年を取ること。そして寄り添うってどういうことか。
 私たちは一人では何もできない赤ちゃんで生まれて、そして大きくなって、そして年を重ね、体はどんどん不自由になっていきます。
 そのあたりまえのことを素敵に描いてある本って、そうそうないと思います。
「何かとっておきをおすすめして」と彼女に言われて出した、わたしの「とっとき」です。
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by merry-kyoto | 2009-02-25 17:04

小さな小さな海

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 仕事が終わって、デパートに食材を見に行くのが楽しみです。
さらに私が行く頃には、お魚コーナーは半額になっているので、ます
ます盛り上がります。
 昨日はあなごやきびなご、鯛の間にぽつんと袋に入った黒い物体が
目につきました。これぞ私が求めていたもの!でも袋は一つだけで、
先に来ていた女性が買おうかどうしようかと、何度も手にとっては迷
っていたのです。
 「はい!はい!わたし買います」と心の中で手をあげていると、
あきらめたご様子。すかさず私は買い物籠へ。

 これは生わかめです。春になったので、海草がおいしい季節になっ
たのです。この前はめかぶでした。私は三重県出身なので、こういう
のは得意なんです。熱いお湯にくぐらせれば、たちまち鮮やかな緑色
になり、ざくざくと刻めば、まさに海から直接取れた食べ物をいただ
いているという、それはそれは幸せな気分になるのです。

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『小さな小さな海』 岩瀬成子作 長谷川集平絵 理論社 1050円
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 どうしてそうなのかわかりません。どうしてそうなのかわからないけれど、よしろうはとにかく水がきらいなのです。

 この本はそんな言葉からはじまります。どうしても苦手なものってありますよね。牛乳が飲めなかったり、でんぐりがえりができなかったり。子どもの頃はそんなものだらけだったように思います。
 そしてそれを克服さえすれば、きっといいことがあると思っていたような・・・。
 子どもの頃のいいようのない思いを、みごとに描いた物語。岩瀬さんの紡ぐ言葉は、子どもの心にもきちんと届いて、きっと小さな支えになることでしょう。
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by merry-kyoto | 2009-02-24 14:58

きのこの絵本

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 昨日の夜はよく雨がふりました。窓をあけてみると、雨の音が心地よく聞こえま
した。朝になると雨はすっかりあがって、気持ちのいいお天気でした。
 歩いて店に行く途中、公園の中の切り株にコーヒー豆のような色をした、きのこ
がにょきにょきと顔を出していました。たまらずつまんでみると、思ったとおり、
ひんやりと冷たく、ぽよぽよしています。小さなねずみの耳みたいでした。
 きのこ好きの友人の影響か、きのこをみると近寄っていきたくなるこのごろです。

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『きのこの絵本』 小林路子 ハッピーオウル社 1680円
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 きのこのことをこよなく愛する作者が、ていねいに描いたきのこの指南書。こんなきのこたちに実際に森や林の中で出会ったら、興奮するのだと思います。
 きのこは身近にある、物語の世界の生き物のように思います。美しい、奇妙、不思議、そしておいしかっり毒があったり。なんともスリリング!
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by merry-kyoto | 2009-02-23 14:57

ロッタちゃんとじてんしゃ

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 自転車にはじめて乗れるようになったのは、たぶん6才くらいのころ。
はじめはわっか(補助輪)をつけて、だんだんなくても走れるようにな
ったのを覚えています。
 わっかなしの自転車はもう大きくなった証。とても得意になっていたの
でしょう。
 市にお母さんと買い物に行った帰り道、前かごに買った野菜を入れたく
て、「入れて入れて」とせがみ、意気揚々と走り出すも束の間、思いのほ
か重いハンドルをさばききれず、そのまま大きな溝に自転車と一緒に落ち
たのでした。

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『ロッタちゃんとじてんしゃ』 リンドグレーン作 ヴィークランド絵
                 やまむろしずか訳 偕成社 1680円
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 ロッタはじてんしゃがほしくてたまりません。だって兄さんのヨナスも姉さんのマリヤも自分のじてんしゃがあるのです。
 そしていよいよ5才の誕生日の朝、たくさんのプレゼントに気をよくしたものの、一番ほしかったじてんしゃがないのに腹をたてたロッタは、とんでもないことを思いつきます。
 わがままで、自己中心的。いばりんぼで、わからずや。とにかくおっちゃくいロッタですが、思い切り子どもの時期を謳歌している様子は、思わず拍手をおくりたくなるのです。
 
 
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by merry-kyoto | 2009-02-18 17:38

ことり

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 今朝、家のそばに鳩がいたようで、耳なれない鳩の鳴く声で目を覚ま
しました。
 子どものころは、よく山鳩の声を聞いたなと思い出していたら、あの
頃の松林とか、階段の小さな窓からみる公園の景色とかが、どんどん浮
かんできました。
 鳥の鳴く声が、たくさん聞こえるところで暮らしたいな。

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『ことり』 新宮晋 文化出版局 1680円
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 一本の木のうろに、一匹のことりがやってきました。やがてつがいになり、巣をつくり卵を産みます。
 半透明に透ける紙に描かれたページは、もう一方のページと重なり合い、また別の表情をみせてくれます。 
 「ページをくるたび、羽音をたてて小鳥が飛び込んできたり、飛び出していくようなほんをつくりたいと思っていました」と語る作者の想い通り、小鳥たちのさえずる声がきこえてきそうな美しい本です。
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by merry-kyoto | 2009-02-16 12:21

うさぎ

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 店の本棚に『バーニンガムのちいさいえほん』シリーズを見つけた友人が、
「小さい頃これ家にあって、大人になって久しぶりに見たら、わたしのすべて
がここにあって、びっくりした」と言っていました。
 子どもの頃に本を読んでほしいと思うのは、大人になって忘れた頃に、こう
いう瞬間が、ごぼうびのようにやってくるから。
 それは、他の誰にもわからない、自分だけの密やかな楽しみなのです。

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『うさぎ』 ジョン・バーニンガム作 谷川俊太郎訳 冨山房 630円
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 小さいながらも、周りのことをとてもよく見いる子ども。
 うさぎが小屋からどうして逃げ出すのか、逃げたらどうして困るのか、ちゃあんと知っています。
 シンプルに子どもの心情をすくいとった、バーニンガムの名作赤ちゃんえほん。
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by merry-kyoto | 2009-02-14 12:26

よぞらをみあげて

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 四日市は工業都市です。大きなコンビナートが港に立ち並んで、
赤と白の煙突からは、もくもくと煙が立ち昇っています。
 四日市は私の生まれた街。私は煙突をみて大きくなりました。
 夜のコンビナートの景色は格別です。人が作り上げた大きな得体
の知れないもの。だけれども、とてもとても美しいのです。
 新年を迎えるとき、港に停泊している船は一斉に汽笛を鳴らし
ます。夜空に光と音が響き渡るようです。

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『よぞらをみあげて』 ジョナサン・ビーン作 さくまゆみこ訳
             ほるぷ出版 1260円
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 なんだかねむれない夜。弟も妹も、おかあさんもおとうさんも眠ったのに、女の子はねむれません。
 そのとき窓からやさしい風が吹いてきました。風に誘われるように屋上にのぼった女のがそこで見たものは?
 女の子にそっとよりそう風、夜、そしておかあさん。
 何も言わずに見守られることがどれだけ大切か・・・。
 私の大切な本が、一冊増えました。

 この作品が2冊目のジョナサン・ビーンは私がとても注目している作家です。
 前作『パパがやいたアップルパイ』と出合ったときに、この人は絵本のことが大好きで、絵本がどれほどの力をもっているかを知っている人だと思い、うれしくなったものです。
 今回の作品でも、少ない文章と、隅々まで心が配られた絵がすばらしく溶け合いっています。まさに絵が文章に寄り添い、文章が絵を支えているのです。
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by merry-kyoto | 2009-02-11 15:02

クレメンタインの冬じたく

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 8月生まれだからか、寒いのがとにかく苦手です。
友人と鍋を食べていた時、その人は冬が好きだといいます。「なんで?」
と訪ねると、「外は寒くて、家の中はあったかいのとか、寒い中を歩いて
る間に、だんだん体があったかくなってくるかんじとか」ととても楽しそ
うに話すのです。
 そういえば私もコートを着る瞬間と、コートを脱ぐ瞬間が好きかなあと
考えていたら、だんだん冬も悪くないなあと思えてきたのです。
 「もうすぐ春」と思っているから、すこし余裕が出てきただけかもしれ
ないけれど・・・。

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『クレメンタインの冬じたく』 ケイト・スポーン作 木坂涼訳
                 セーラー出版 1575円
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 スパッツ43本にシャツ20枚、マフラー28本にブーツなんて67足!
 ねこのクレメンタインはとってもおしゃれさん。冬の日はおもいっきりおしゃれをして外にでかけます。
 さあ、今日は何をきようかな?色とりどりの洋服や小物の中から、お気に入りを見つけましょう。女の子なら夢中になること、まちがいなし!
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by merry-kyoto | 2009-02-10 15:07