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雨上がりの今朝、桜の花びらが、ちらちらと風に舞っていました。
信号を待っているそのとき、南の方から風がさっと吹き抜け、
道路に落ちていた花びらが、いっせいにかけだしたのです。
あれはまさに、かけだしたとしか、表現のしようがありません。
まだみえない季節に向かって、花びらの小走り。
「ちゃんと 見とったよ」 かけていった花びらにひとり言。
朝のちょっとした出来事でした。
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『ヴァン・ゴッホ・カフェ』 シンシア・ライラント作 ささめやゆき絵
中村妙子訳 偕成社 1050円
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ヴァン・ゴッホ・カフェは、むかしの劇場のかたすみにある、ちいさなカフェです。そのせいで、このカフェには、魔法がつきまとうことになったのかもしれません。
こんな風な書き出しで、はじまる物語。
世の中は、いろんな魔法で溢れているということを、気づかせてくれた一冊。
「ちょっとしたこと」に幸せを感じる術は、身につけていたいものですね。