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鴨川を眺めていると、「今日は気分がよさそう」とか
「ちょっとご機嫌ななめかな」とかぼんやりと考えてしまいます。
きっと川には、人格があると思うのです。
なにも言わないけれど、存在しているだけで、こんなにも人々を
魅了するそれは、山かもしれないし、海かもしれない。
鈴鹿の山々、四日市の海、元気にしとるかな。
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『ちいさな島』 ゴールデン・マクドナルド文 レナード・ワイスガード絵
谷川俊太郎訳 童話館出版 1575円
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おおきな海にうかぶ、ちいさな島。
島に暮らす生き物たちの営み、そして季節の移り変わりが美しい島。
夏のある日、一艘のヨットが、島にやってきました。
一緒にやってきたこねこが島に言います。「海がとてつもなくおおきいように この島は とてつもなくちいさい」島がいいます「きみだって そうだよ」
ねこと島の会話は、まるで詩のようでもあり、学者の問答のようでもあります。
この本を、谷川さんの訳で読むことができることが、私たちの幸せです。