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台所。家の中で、一等好きな場所。
居心地よくて、落ち着く所。
といっても、なんてことのない、ごく普通の台所です。
そこは、ごはんを作るだけの場所ではなくて、ときには本を読んだり、
手紙を書いたり、おしゃべりをする所だったりする。
生活の要となる、大切な場所。
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『まよなかのだいどころ』 モーリス・センダック作 じんぐうてるお訳
冨山房 1470円
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まよなかに、なにやら騒がしい音。ミッキーは眼を覚まして「しずかにしろ!」とさけぶと、あら不思議。くらやみにおっこちて、まよなかのだいどころに紛れ込みます。
そこでは、パンやさんたちが、ケーキを焼いているところでした。
センダック独特のユーモアに溢れた、摩訶不思議な世界。
歌のような文章と、細部まで書き込まれたページは、飽きることなく眺めたくなります。