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私の暮らしていた町は、四日市というだけあって、あちこちで市がたちます。
ちいさい頃は、よくおばあちゃんと市にいったものです。
まず、花屋さんで仏さんのお花を買って、それから八百屋さん。
そして、おかし屋さんでいつものおかきやら、そばぼうろを買います。
大きくなったら、市のおばちゃんになりたいと思っていました。
野菜を入れる新聞紙で作った、紙袋が大好きだったからです。
今でも市がたっているのを見ると、いてもたってもいられなくなります。
今度、新聞紙であの紙袋をつくってみよう。
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『にちよういち』 西村繁男作 童心社 1470円
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高知の「にちよういち」は今ではすっかり有名になりましたが、日本全国、市のもつ魅力はどこも同じだと思います。
地元の人たちが、作り出すあったかい空気。
よそから来た人にとっては、こんなものが売ってる!と驚くこともしばしば。
細かく描き込まれた絵は、何度眺めてもあきることはありません。おばあちゃんとあっちゃんと、ゆっくり市をまわりましょう。
高知弁もここちよく響きます。
まつこさん、ぜひ読んで聞かせてください。