・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おっちゃくい」「ぶっちゃける」「かんぴんたん」
なんのことだかわかりますか?
わからないなりに、どんなことを指すのか想像できますか?
三重県に暮らしたことのある人なら、「これに代わる言葉は、世界中捜したって
ないにきまっとる!」と思うはず。
例えばこんな具合に使います。
「あんた、そんなにかんぴんたんのもんばっかり集めてきて、ぶっちゃけたら
どうすんの、もーおっちゃくなあ。」
ね、方言ってすばらしい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『あたごの浦』 脇和子・脇明子再話 大道あや画 福音館書店 780円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あるお月さんのきれいな晩のこと、おおきなおたこが月の光にうかれて、浜へあがってきました。
するとそこへ鯛がやってきて、魚たちを集めて、演芸会をすることになります。
さてさて、海の生き物の演芸会、どうなりますことやら。
さぬきに伝わる昔話。気持ちがほぐれる言い回しに、方言のもつ魔法を改めて感じます。