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メリーゴーランド京都店より・・・本を読む日々

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ちいさいモモちゃん ルウのおうち

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 おばあちゃんの家には「おかしのカンカン」と呼ばれていた缶がありました。
そこにはいつも、そばぼうろかピーナッツせんべいが入っていました。
たまにルマンド。ABCチョコレートもときどき。
 このおかしのカンカン、赤がベースのタータンチェックで、丸くて炊飯器
くらいの大きさ。だいぶ使い込んでいたようで、ぼこぼこになっていましたが
子どもたちには、大切なカンカンでした。
「おなかすいた」と言えば「おかしのカンカンみてみぃ」と必ず誰かが言って
くれる。それはささやかな儀式のようなものでした。

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『ちいさいモモちゃん ルウのおうち』 松谷みよ子文 中谷千代子絵
                       講談社 1050円
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 モモちゃんはこのごろとってもいじわる。おもちゃのくまのルウをほうりだして、「ルウなんていらないもん、おうちへかえりなさい」なんて言うのです。
 ルウはすこし泣いて、それから家を出て行きます。
ルウがいなくなったことに気がついたモモちゃんは、ポケットにパンを入れて、ルウを探しに出かけます。
 あの頃の私は残酷でいじわる、そして無邪気でとてもたくましかった。
おかしのカンカンが大好きだった頃の私のお気に入りの一冊。
by merry-kyoto | 2008-09-13 14:20
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