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メリーゴーランド京都店より・・・本を読む日々

junzizi.exblog.jp

パパがやいたアップルパイ

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 絵本は開き、ページをめくり、そして閉じるものです。
私たちが歩いたり、息をしたりするのと同じくらい自然に。
 ページをめくる喜びをわかっている人が作った絵本は素晴らしい。
 見返しの色、深いけれどちゃんと生きている赤。
 ひかえめに配置された文字と余白の多い扉のページを前に、気持ちが
踊ります。
 次に女の子がベットから起き上がり、窓の外を行く人を見るページ。
言葉はありません。でもこの子の気持ちが充分に伝わるのです。
そして流れるように、はじまる物語。
 この作品がデビュー作になる、画家のジョナサン・ビーンは
バージニア・リー・バートンやワンダ・ガークに影響をうけたそうです。
 新刊の力のなさに悲しくなってしまうこのごろ。新しい作家の誕生が
本当にうれしいです。

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『パパがやいたアップルパイ』 ローレン・トンプソン文 ジョナサン・ビーン絵
                   谷川俊太郎訳 ほるぷ出版 1575円
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 女の子はパパが焼いたアップルパイが大好き。
あまくておいしいりんご、たくましいりんごの木、冷たくてきもちのいい雨、もえるようにかがやくおひさま・・・そのどれかひとつが欠けてもアップルパイは出来ないのです。
 アップルパイに雨もおひさまも全部がつまっているように、この本にも絵本を読む喜びが全部つまっているのです。
by merry-kyoto | 2008-10-07 11:44
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