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12月に入ると気持ちがそわそわし、あわただしく毎日が過ぎていきます。
うかうかしていると、あっという間にお正月です。
でもあせるのも、ゆとりをもつのも自分次第。どうせならこの特別な季節
を楽しみたいものです。
そんな時に効果てきめんなのはやっぱり「くまさんシリーズ」。
割烹着を着て、ふきんはいつも白く保ち、台所を守っているあのひとを思い
出して、冷たい指で背筋をすいっとなぞられたような、気持ちがするのです。
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『ゆうびんやのくまさん』 フィービとセルビ・ウォージントン
まさきるりこ訳 福音館書店 945円
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「あるところに、ゆうびんやのくまさんが、たったひとりですんでいました。」本の始まりはこんなかんじです。「たったひとり」というくだりが、私の心を揺さぶります。
日曜日以外は毎朝早くにくまさんは仕事にでかけます。郵便局で仕分け作業をして、ばんばんばん!とはんこを押すところなんてとても勇ましい。
町の人たちは、くまさんが配達に来るのをとても楽しみにまっています。
相変わらず、働き者で口数の少ないくまさん。(くまさんは話すのでしょうか?)その暮らしぶりに憧れます。