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メリーゴーランド京都店より・・・本を読む日々

junzizi.exblog.jp

よぞらをみあげて

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 四日市は工業都市です。大きなコンビナートが港に立ち並んで、
赤と白の煙突からは、もくもくと煙が立ち昇っています。
 四日市は私の生まれた街。私は煙突をみて大きくなりました。
 夜のコンビナートの景色は格別です。人が作り上げた大きな得体
の知れないもの。だけれども、とてもとても美しいのです。
 新年を迎えるとき、港に停泊している船は一斉に汽笛を鳴らし
ます。夜空に光と音が響き渡るようです。

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『よぞらをみあげて』 ジョナサン・ビーン作 さくまゆみこ訳
             ほるぷ出版 1260円
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 なんだかねむれない夜。弟も妹も、おかあさんもおとうさんも眠ったのに、女の子はねむれません。
 そのとき窓からやさしい風が吹いてきました。風に誘われるように屋上にのぼった女のがそこで見たものは?
 女の子にそっとよりそう風、夜、そしておかあさん。
 何も言わずに見守られることがどれだけ大切か・・・。
 私の大切な本が、一冊増えました。

 この作品が2冊目のジョナサン・ビーンは私がとても注目している作家です。
 前作『パパがやいたアップルパイ』と出合ったときに、この人は絵本のことが大好きで、絵本がどれほどの力をもっているかを知っている人だと思い、うれしくなったものです。
 今回の作品でも、少ない文章と、隅々まで心が配られた絵がすばらしく溶け合いっています。まさに絵が文章に寄り添い、文章が絵を支えているのです。
by merry-kyoto | 2009-02-11 15:02
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