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店の本棚に『バーニンガムのちいさいえほん』シリーズを見つけた友人が、
「小さい頃これ家にあって、大人になって久しぶりに見たら、わたしのすべて
がここにあって、びっくりした」と言っていました。
子どもの頃に本を読んでほしいと思うのは、大人になって忘れた頃に、こう
いう瞬間が、ごぼうびのようにやってくるから。
それは、他の誰にもわからない、自分だけの密やかな楽しみなのです。
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『うさぎ』 ジョン・バーニンガム作 谷川俊太郎訳 冨山房 630円
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小さいながらも、周りのことをとてもよく見いる子ども。
うさぎが小屋からどうして逃げ出すのか、逃げたらどうして困るのか、ちゃあんと知っています。
シンプルに子どもの心情をすくいとった、バーニンガムの名作赤ちゃんえほん。