・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自転車にはじめて乗れるようになったのは、たぶん6才くらいのころ。
はじめはわっか(補助輪)をつけて、だんだんなくても走れるようにな
ったのを覚えています。
わっかなしの自転車はもう大きくなった証。とても得意になっていたの
でしょう。
市にお母さんと買い物に行った帰り道、前かごに買った野菜を入れたく
て、「入れて入れて」とせがみ、意気揚々と走り出すも束の間、思いのほ
か重いハンドルをさばききれず、そのまま大きな溝に自転車と一緒に落ち
たのでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ロッタちゃんとじてんしゃ』 リンドグレーン作 ヴィークランド絵
やまむろしずか訳 偕成社 1680円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ロッタはじてんしゃがほしくてたまりません。だって兄さんのヨナスも姉さんのマリヤも自分のじてんしゃがあるのです。
そしていよいよ5才の誕生日の朝、たくさんのプレゼントに気をよくしたものの、一番ほしかったじてんしゃがないのに腹をたてたロッタは、とんでもないことを思いつきます。
わがままで、自己中心的。いばりんぼで、わからずや。とにかくおっちゃくいロッタですが、思い切り子どもの時期を謳歌している様子は、思わず拍手をおくりたくなるのです。