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メリーゴーランド京都が開店して一年。
この節目に読み返した本はやはりこれ。
1983年25年前。生まれて7年目のメリーゴーランドと店を囲む人々の日々。
私は小さい頃、よくメリーゴーランドで本を買ってもらっていました。
カウンター越しのまりちゃん(四日市の店長)の手元、切り株のイス、つきのぼうやのページが張り巡らされているアーチ、私の幸福な本との出会いの場所。
その店で自分が働くことになるなんて、小さい私は思いもよらなかっただろうし、
そして京都に来て、店をやることになるなんて、メリーに入った頃の私は思いもよらな
かったことなのです。
いろんな機会になんども読み返したこの本ですが、今回はまた特別。
店でのお客さんとのやりとり、売れる本ではなく、売りたい本をどう売っていくかなど、メリーゴーランドの葛藤は今も変わっていないし、私もまたその思いの中で日々を送っているのです。
今朝一番の電話をとると増田からでした。
「お祝いの電話かな」と思いきや、いきなり仕事の話。1周年だと干渉に浸っているのは私だけのようで、まだやっと動き出したばかりなのだから、さっさと仕事しようとスイッチを切り替えて、今日からまたがんばります。
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『子どもの本屋、全力投球』 増田喜昭 晶文社 1470円
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天性の勘で、「子どもの本屋をやりたい!」と思いたった増田青年の奇想天外、波乱万丈な本屋日記。
その無邪気な強引さで周りをどんどんまきこんでいく様は、まさに壮観であります。
不器用な情熱はいまも健在。多くの人に支えられているメリーゴーランドはわたしが言うのもなんですが、
まさに愛すべき店。