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メリーゴーランド京都店より・・・本を読む日々

junzizi.exblog.jp

やさい

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 大勢の人のために、料理をつくるのが好きです。
以前、喫茶の仕込みをしていたころは、買出しに行くのが、
楽しみでした。自分ひとりではない、誰かのために山ほどの
食材を買う。わくわくします。
 八百屋さんで、ねぎを一箱とか、じゃがいも5キロとか、
たまりません。
 八百屋さんに並んでいるやさいを見ると、気持ちが高揚します。
あと、無人販売所とか、市場とか、農協とか・・・大好き!
 理想は、いきつけの八百屋さんをみつけて、私の顔をみたら、
八百屋さんが、「今日の大根は最高だよ」とか、「ほうれん草いい
の入ってるよ」とか、声をかけてくれること。
 京都でも出会えるかな。


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『やさい』 平山和子作 福音館書店 780円
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やさい_e0132895_1561564.jpg
 この本に登場するやさいたちは、ほんとうにおいしそうです。畑の場面と、八百屋さんに並んだ場面のくりかえしで、やさいがぐっと身近に、そして愛しく思えてきます。
 大根のページでは、土から抜くときの音が、キャベツのページでは、ぱんぱんにふくらんだキャベツどおしが、並んでキュッキュいっている音なんかが、聞こえてきそうです。
 さつまいものページは必見ですよ。
# by merry-kyoto | 2008-03-07 15:08

もうねむたくて ねむたくて

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 保育園のころの私は、おひるねのきらいな子どもでした。
健やかに、ねむくなる他の子たちがうらやましく、どうして
自分はねむくないのに、おふとんにごろごろしてないといけ
ないのかしらと、ずっと思っていました。
 眠っている子をつついたり、ござの紐を抜いてみたり、
おへそのごまをとってみたり、たいくつで、しかたがありま
せんでした。
 大人になっても、おひるねは、あまりすきではありません。
だって、目が覚めた時きまって「もうこんな時間!」と思って
しまうのです。
 やっぱり今でも、おひるねが得意な人がうらやましいです。


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『もうねむたくて ねむたくて』 森山京作 佐野洋子絵 フレーベル館 1050円
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もうねむたくて ねむたくて_e0132895_14354398.jpg 
 おひるごはんのあと、「おひるねの時間ですよ」とお母さん。こねこは、少しもねむたくありません。こっそり部屋からぬけ出すと、だれか遊ぶ友達はいないかと探します。
 道で出会った子たちに、「あそびませんか?」と声をかけると、みんな「せっかくですけど、いまねむくてたまらないんです」と言います。すると、だんだんこねこもねむたくなってきて・・・。
 夢なのか、ほんとうだったのか、目が覚めたのに、まだ夢のなかにいるような。
 あのなんともここちいい感覚が、漂ってくる絵本です。
なんだか、ねむくなってきちゃった。

               
# by merry-kyoto | 2008-03-06 14:40

だいすきなもの

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 「だいすきなもの なんですか?」
唐突にこうたずねられたら、私はなんと答えるでしょう。
「台所」「夏」「旅行」「お風呂やさん」「東海地方」「本」「石鹸」

 ネパールの小さな村に通う、著者が取った写真。集めた言葉。
そのどれもが生き生きとして、楽しげに弾んでいます。
「地面」「牛」「土曜日の2時」「テストが終わった瞬間」
みんなそれぞれにちゃんと理由があります。
 「物が溢れているから豊か」「物がないから精神的に豊か」
そんなことじゃあない、「何か」 
そう、きちんと自分がいる場所を確かめて、生きているか。
地に根をはっているかどうか。
 この本を開くと、そんな子どもたちのまっすぐな気持ちが、伝わってきます。

 本の最後に、著者が記した言葉が印象的。
「この村では、小さなことが魔法のような力をもっている。そのことが、
なんだか僕をうれしくさせてくれます。」

だいすきなもの_e0132895_16114949.jpg


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『だいすきなもの』 ネパール・チャウコット村のこどもたち
            公文健太郎写真 偕成社 1365円
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# by merry-kyoto | 2008-03-05 15:59

パンやの くまさん

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 普段は働くことが好きな私ですが、たまに、
「なにもかも、ほっぽり出しちゃっいたい」
と思う日もあります。
 そんな日は、どうしたらいいのでしょうか? 

答えは簡単。この本を読めばいいのです。

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『パンやの くまさん』 フィービとセルビ・ウォージントン作・絵
              まさきるりこ訳 福音館書店 945円
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パンやの くまさん_e0132895_17261552.jpg
 どこから見ても、ぬいぐるみのくまさん。
しかし、あなどるなかれ。くまさんはとても働き者で、
とても立派なのです。
朝早く起きて、パンの仕込みをし、車を運転して、パンを売りに行き、近所の人たちからは、礼儀正しいと、評判です。お金だってかぞえられるんですよ。「1こ、2こ」「1こ、2こ、3こ!」ばんごはんのあと、売り上げのお金を確認して、貯金箱にしまうと、くまさんの一日のしごとは終わります。
 もくもくと、働くくまさんを眺めていると、私もがんばらなきゃという気持ちになるから、不思議です。
# by merry-kyoto | 2008-03-03 17:36

おふとんの くにの こびとたち

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 熱があるときって、とにもかくにも、もどかしい。
体は動かないし、ずっと寝ているのも、疲れてきますよね。
口の中はなんだかまずいし、ごはんもおいしくない。
でも、薬で熱を抑えちゃうより、出すものは出してしまった
ほうが、きっといいにちがいない。と思うのです。
 「明日、仕事休めないなあ・・・」これさえなければ、
じっくり直したいのですが・・・。

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『おふとんの くにの こびとたち』 おちのりこ作 でくねいく絵  偕成社 1470円
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おふとんの くにの こびとたち_e0132895_1550579.jpg
 おねつがでた朝、おかあさんは、体温計をみると、
「きょうは、おとなしくねていましょうね」と言って、部屋から出て行きました。ひとりぼっちでおふとんをかぶって、ぼんやりしていると、あれあれ、おふとんのもりあがったところが、雪山にみえてきて・・・。
気がつくと、こびとたちがたくさん集まってきて、なにやら始まる様子。 
 ねつのある子どもにしかみえない、おふとんのくにのこびとたち。子どものころの自分に、読んであげたくなる1冊です。
# by merry-kyoto | 2008-03-02 15:51