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保育園のころの私は、おひるねのきらいな子どもでした。
健やかに、ねむくなる他の子たちがうらやましく、どうして
自分はねむくないのに、おふとんにごろごろしてないといけ
ないのかしらと、ずっと思っていました。
眠っている子をつついたり、ござの紐を抜いてみたり、
おへそのごまをとってみたり、たいくつで、しかたがありま
せんでした。
大人になっても、おひるねは、あまりすきではありません。
だって、目が覚めた時きまって「もうこんな時間!」と思って
しまうのです。
やっぱり今でも、おひるねが得意な人がうらやましいです。
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『もうねむたくて ねむたくて』 森山京作 佐野洋子絵 フレーベル館 1050円
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おひるごはんのあと、「おひるねの時間ですよ」とお母さん。こねこは、少しもねむたくありません。こっそり部屋からぬけ出すと、だれか遊ぶ友達はいないかと探します。
道で出会った子たちに、「あそびませんか?」と声をかけると、みんな「せっかくですけど、いまねむくてたまらないんです」と言います。すると、だんだんこねこもねむたくなってきて・・・。
夢なのか、ほんとうだったのか、目が覚めたのに、まだ夢のなかにいるような。
あのなんともここちいい感覚が、漂ってくる絵本です。
なんだか、ねむくなってきちゃった。