先日お客さまが「もうすぐ海外に引っ越すので、
娘のために本を選んでもらえませんか?」と言って
ご来店されました。
海外に引っ越しなんて、お荷物も大変そうなのに
その中に本を入れていただけるなんて。
重くてかさばるのに!
そこで5年生になる女の子のために、わたしのとっておきを
何冊かご紹介すると、1冊1冊手に取って結局
わたしがお出しした本を全部買ってくださいました。
女の子に会ったことはないけれど、この本たちがその子を
励ましたり、楽しませたりしながら、これからの新しい生活を
きっと支えてくれるだろうなと思うと、本当にうれしく、物語を
連れていこうと考えたお父さんの気持ちにも感激しました。
『花になた子どもたち』
ジャネット・テーラー・ライル 多賀京子訳
福音館書店 1470円
9才と5才の姉妹、オリヴィアとネリーは
ひと夏をおばさんの家で過ごすことになりました。
ところがこのおばさんは子どもが大の苦手。
初めはぎくしゃくとしていた3人の関係が、
少しずつほぐれていく様子に鳥肌が立ちます。